ザク・デザートタイプ

ザク・デザートタイプは陸戦型ザクIIで、ガンダムシリーズのジオン公国軍の陸戦用量産型モビルスーツ (MS)です。元々テレビシリーズ『機動戦士ガンダム』が放映されていた当時は、「ザク」はシャア専用機以外には区別がありませんでした。テレビが放映された後に出版されたムック「ガンダムセンチュリー」で初めて「ザクII」と設定されて、地球で登場した機体を地上専用の「J型」としてます。これはバンダイのプラモデル企画『モビルスーツバリエーション (MSV)』にも引き継がれていきました。

これを境に各資料でJ型の存在は述べられていますが、F型などといった具体的な違いは文章だけで表現されていて、外観上の違いは「1/100 マスターグレード 量産型ザクII」まで表現されていなかったので、非公式な存在でした。

その後、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』でJC型として、次いで『MS IGLOO』では「J型」とセリフで語られたので、公式設定となりました。

最初の『機動戦士ガンダム』に登場したクラッカーと『MS IGLOO』でも登場した3連装ミサイルポッドは、劇中陸戦の場面でしか使用いないので、MSVにおいて陸戦型ザクIIの武装だと設定されています。

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ザク・デザートタイプ

ジオン公国軍の局地戦用MSで、搭乗者はロイ・グリンウッドとカーミック・ロムです。

一年戦争の時に、地球に侵攻したジオン軍はザクIIをベースにしてさらに改良を加える事で、いくつかの局地対応機種を開発していきました。主に固定武装を強化したMSはグフとして開発が進められていて、地球侵攻部隊から最も要請が強かったアフリカ戦線用として熱帯・砂漠戦仕様に特化する形でこの機は開発されていきました。開発はキャリフォルニアベースで陸戦型ザクIIをベースに実戦データを反映させて進められました。

機体の軽量化と出力の強化、一部装甲の強化と共に地上での冷却力の向上のためにバックパックには大型の冷却装置が増設されています。また、広大なサバンナや砂漠地帯での移動力向上のために、腰部と脚部に補助推進装置が設置されています。関節部には防塵用の処理が施されています。

頭部にはグフに先行する形で、通信用アンテナが設置されていますが、これには砂塵やスコールといった環境での使用を考慮した三角錐状のマルチブレードアンテナ(シングルアンテナ)と、長短2種類(等長のタイプも確認されている)のロッドアンテナを側頭部(ダブルアンテナ)に設置したものがあります。

後期生産型は設計変更によって、ランドセル・ユニットの改良(ラジエーターユニットの改良、推進器の追加)、軽量化を狙った装甲材の変更、関節部カバーの再設計がなされています。

固定武装は左前腕部の増加装甲に装着されるラッツリバー3連装ミサイルポッドです。また、作戦に応じて腰部両側のマウントラッチにラッツリバーP-3 2連装ミサイルポッド及び2基のクラッカーを内蔵するSA-712クラッカーポッドを装着することができます。さらに頭部には、バルカン砲と思われる開口部が2ヶ所確認できますが、開口部の詳細は明らかになっていません。携行武装として120mmマシンガン(型式番号:M-120AS)を使用します。これはザクII用に開発されたものを(型式番号:ZMC38III M-120A1)改修したもので、スコープを廃止してバレルやストックが短いものになっています。軽量化によって保持性が向上しています。これらの武装はこれまでの実戦データが反映されているので、陸戦型ザクIIのものよりも、実戦向きなものになっています。G92組立式砲座は分解することで4機で搬送して、目的地で10分程度で組立が可能になっています。

実戦テストを兼ねてダブルタイプが第5地上機動歩兵師団第1MS大隊A小隊(通称カラカル部隊)に配備されました。

この部隊はロイ・グリンウッド少佐を隊長としていまうす。リビア砂漠からスエズ運河西岸を作戦地域とする特務部隊で、ゲリラ戦法を得意としています。このカラカル部隊にのちに配備されるドム・トロピカルテストタイプの性能チェックをアリゾナで行なっていたのが、ダブルタイプを主力機としていたスカラベ部隊で、彼らも中東地域に転戦しています。また、ピンクパンサー部隊にはシングルタイプが配備されていて、サハラ砂漠からジブラルタル海峡までを制圧に成功していて、ジオン公国軍のヨーロッパ侵攻に寄与しています。

このピンクパンサー隊の所属機には右肩シールド部分に蜂のキャラクターがエンブレムとして描かれていて、このエンブレムを由来としているキラービー隊という別名が存在しています。(ただし、このエンブレムを使用した機体あるいは個人の通称が「キラービー」だったという説も)

同隊はD型ザクの他に、EMS-05 アッグを擁する部隊として知られていましたが、戦後にはなんらかの経緯で連邦軍に編入されています。ジオン時代より乗り継いだD型ザクに加えて、新たに支給されたRGC-80 ジム・キャノンとの混成部隊で、ジャブロー防衛の任に就いている姿が確認されています。防衛部隊の中でもティターンズ相当の部隊として扱われていたともいわれていますが、すでに事実上放棄されて空き家となった拠点に捨て駒として置き去りにされていたに過ぎないので、グリプス戦役時に実行されたエゥーゴの侵攻作戦と、それに対する連邦自らの核兵器使用による焦土作戦の末、彼らの存亡は不明となっています。その他に、中東西部に侵攻したアラビアンのパーソナルマークを使用するカーミック・ロム大尉の乗機が知られている。(後に遊撃隊スコルピオに編成)

前期にはシングルタイプ、ダブルタイプそれぞれ43機ずつ、後期にはシングルタイプのみが28機、合計114機が生産されました。一年戦争の中期頃から実戦配備が行われて、全機がアフリカ戦線に投入されました。配備数の少なかったドムに代わって、主力機として活躍しました。

搭乗者:ロイ・グリンウッド

地球攻撃軍所属のエースパイロットで、階級は少佐。軍籍番号:PM045898156G。

宇宙世紀0045年生まれ、サイド4出身の移民者。0078年に宇宙船事故で妻ケーティと死別します。これを機にサイド3に移住して国防軍に入隊。このときに姓をドイツ語読みのグリンワルドから英語読みのグリンウッドに変更しています。亡き妻との間に、アマリアとリミアという二人の娘をもうけています。

MSパイロットとしての訓練を受けた後に、突撃機動軍第一機動歩兵師団に配属されて、ブリティッシュ作戦に参加します。ブリティシュ作戦で左目を負傷してしまい、なんとか失明は免れましたが、戦線に復帰したのはルウム戦役の後でした。復帰後は、部隊改編に伴って地球攻撃軍アフリカ方面第五地上機動師団に配属され中佐へと昇進して、第二次降下作戦で紅海沿岸に降り立ちます。

第5地上機動歩兵師団第1MS大隊A小隊、通称“カラカル”の部隊長として終戦まで活躍します。愛機はMS-06D ザク・デザートタイプ(ダブルアンテナ)、MS-09 ドム。

搭乗者:カーミック・ロム

地球攻撃軍第5地上機動師団所属の遊撃MS部隊「スコルピオ」を率いるエースパイロット。

終戦時は大尉で、ザク・デザートタイプを愛機としました。部隊マーキングとして「アラビアン(”MAGICIAN’S DREAM”のロゴを伴ったランプの精霊風のアラビア装束の女性)」を持っていて、おもに中東に転戦しました。戦後は再度開発が継続されたサイド7に移住しています。

戦いは数だ!